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交響曲第8番 (シベリウス) : ウィキペディア日本語版 | 交響曲第8番 (シベリウス)[こうきょうきょくだい8ばん]
交響曲第8番は、ジャン・シベリウスが手がけた大規模な作品として最後のものであったが、完成したものが公開されることはなかった。この作品のスコアは1945年にシベリウス自身によって焼却され、存在しない。この作品は、20世紀における最大の音楽上の謎とされている。 == 作品の存在を示唆するもの == シベリウスは1926年に最後の完成作である交響詩『タピオラ』を完成させたが、その完成後、さらに30年生きた。そして、その期間ずっと交響曲第8番の作曲に取り組んでいたとする説もある 。 彼は、早ければ1930年ごろに交響曲第8番を仕上げると約束していた。1931年にベルリンで「交響曲は大きな歩幅で進んでいる」と報告し、同年12月の日記には「私は『第8番』を書いている。青春のまっただ中だ」と記している〔ランピラ『シベリウスの生涯』144頁。〕。また、妻アイノへの手紙で、交響曲の構成を説明している。さらには、1930年代半ばに、五線紙を大量に発注したという記録が残っている。 この作品の第1楽章は、1933年に浄書された。第1楽章は23頁あり、シベリウス自身の見積もりによると、全曲はその8倍の大きさになるはずだった。1933年9月4日付けの領収書、およびその裏面のシベリウスによるメモが、このことを示している〔ランピラ『シベリウスの生涯』146頁。〕。
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